こんにちは、チェロの和泉です。

 

最近とある場所でジャクリーヌ・デュ・プレ(1987-1945)のCDが流れており、帰って久しぶりに持っている録音を聴き漁りました。

 

彼女はイギリスの女性チェリストです。

幼少よりチェロを始め、名教師ウィリアム・プリースに学びました。あっという間にその才能は開花し、16歳で鮮烈なデビューを飾ります。

 

その後ソリストとして国際的なコンサート・キャリアを展開しますが、人気絶頂の最中、体の違和感を覚え、28歳の若さで演奏活動から退くことになります。多発性硬化症という難病でした。

そして、闘病生活の後42歳でその生涯を終えました。

 

彼女が活躍できた時間はあまりに短いです。しかし、その輝きは今も私たちを魅了してやみません。

 

初めて聴いた時から一瞬で虜になり、今も大好きなチェリストの1人です。

 

彼女の溢れんばかりのエネルギーが私たちに問いかけます。

 

音楽とは、生きるとは‥

 

 どの録音も素晴らしいですが、ぜひ彼女の代名詞、エルガー作曲「チェロ協奏曲　ホ短調」を聴いてみてください。

 

写真は「ジャクリーヌ・デュ・プレ」という名の薔薇の花です。

彼女の死の翌年に名付けられました。